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成長期の子供を抱えた世帯と高齢世帯で違う住まいの間取り願望

今の殆どの高齢者は終戦後、焼け野原の中から立ち上がって生活してきたので、住まいは間に合わせの仮住まいに住み、家族に食べるものを確保するだけで懸命に時代を生きてきました。従って、食料がなんとか手に入り、落ち着いて暮らせるようになるまで住まいは家族で固まって寝起きする場所だったので、家族数に見合う間取りを考える余裕ができてきたのは昭和30年代に入ってからでした。東京オリンピック開催時期には急増する人口を対象にして首都圏中心にベッドタウンが造成され、急ピッチで造られたマンションは2DKタイプが殆どでしたが、浴室とシステムキッチン付きだったので、新婚夫婦には人気の高い建物でした。

あれから半世紀がたち、今では十分でないにしても子供たちにはベッド付きの子供部屋が割り当てられるようになり、戸建てもマンションも殆ど3LDKから4LDK程度の間取りが取り入れられています。家族の集うリビングがあり、子供達は個室で静かに勉強できる環境を用意してもらえて、自分たちの時代を振り返って羨ましい限りです。また、子供の数が多いと5LDKや6LDKなどの間取り住宅もありますが、こういう大きい家が子供の成長するまで必要でも結婚や独立に合わせて次第に空き部屋が増えてしまうわけです。老夫婦だけで暮らすようになるといよいよ間取りの大きいことが目立ちだして引越しを考えるか、こじんまりした住宅に建てなおすことを考える程になるのです。このように、ライフステージによって住まいの間取りに対する家庭の願望が変わることはやむを得ないことですが、これを住宅の住み替え需要要素と捉えられないかと考えているのです。

我が国では家族の多くて広い間取りの家に住みたがる中年世帯と小さい間取りに住み替えたがる高齢者世帯との間で住宅を交換して住むシステムがまだありませんが、不動産仲介業者がこのような社会のニーズを掘り起こしても良いのではないかと思います。海外出張のおり、国際間で4家族が住宅を交換し合って一定期間別の国に住む生活を送っているケースの家族に出会ったことがあり、面白いアイディアだと思っています。

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