人気の土地は見学者も多いです

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住まいの安全性は賃貸でも分譲でも自分の目で確認しましょう。

理想の住まいと言えば快適な空間、安心安全な周囲の環境、耐震構造、防犯機能の充実など条件を上げればキリがありません。賃貸の住まいであれば、その中で家賃との折り合いをつけて住む事になります。家賃が安い場合、経済的には助かりますが、その分何かでリスクを背負う事もあり得ます。実は私が以前住んでいた賃貸住宅は、娘の学校が至近距離に合った事が理由で住む事にしました。虚弱体質でしたので、登校が楽な事が何よりでしたので目と鼻の先にあるマンションに決めたのです。転居する事が急に決まったこともあり、その理由を最優先にした事が失敗でした。部屋の内部を確認する時、夜で電気が付かず詳しい所まで観る事ができませんでした。土地勘はありましたので、だいたいの雰囲気で何とかなると思ってしまったのです。

転居して半年経ったある日、体調を崩していた私は部屋で横になっていました。外が騒がしいので何かあったのかと思ってドアを開けた途端、真黒な煙が入ってきました。咄嗟に後ろを見たらベランダ部分が煙で真っ暗になっています。火災です。にもかかわらず火災報知機の音も何も聞こえません。窓を全部締め、タオルを水で濡らして鼻と口をおさえて救助を待ちました。幸い角部屋でしたので、外にいる消防隊の人と会話が出来たのです。すぐにはしご車で消防隊の方が何人も来られ、恐怖で足に力が入らない私を力強く支えて救助して下さいました。大きなマンションでしたので、何人もの方が被害に遭われましたが一様に火災報知機が鳴らなかったとおっしゃっていました。幸い部屋は煙の被害だけでしたので、後で部屋を確認した時に天井には火災報知機はありませんでした。家賃はそこそこでしたし、外観も綺麗でしたのでうっかり一番大切な部分を見落としていたのです。建物を住宅として賃貸する上でクリアしなければならない防火システムに、欠陥があったのです。出火の原因は別として、何の根拠もないまま住まいの安全性を、ただ思い込みで信じていた自分自身の迂闊さを後悔しました。結局半年住んだだけで別のマンションに再び転居することになりましたが、その時には隅から隅まで、転居先の防犯防火システムを調べた事は言うまでもありません。うわべの見た目だけでなく、細かな所まで厳しい目でチェックしなければならないという教訓になった体験でした。